(用語解説)「感染増加期」とは 兵庫県の「入り口戦略」で第3段階
- 2020/07/23
- 18:38
兵庫県では新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第2波」に備えて、段階的に対応する「入り口戦略」を準備している。指標として新規感染者数の7日移動平均(当日を含めた過去7日間の平均値)を採用し、これが10人増えるごとに医療体制を強化する。「感染増加期」は、この入り口戦略で第3段階に相当。新規感染者数の7日移動平均が20人を超えた場合に適用する。
感染増加期に入ると、毎日30人の新規感染者が発生することを想定。新型コロナ専用の病床を400床程度、このうち重症患者向け70床程度の病床を確保する。さらに軽症者向けの宿泊療養施設は300室程度を確保する方針を決めていた。県が確保した病床が空床になる場合は、国の空床補償制度に加え、兵庫県も独自の上乗せを実施する。
入り口戦略の段階が進んだ場合に、住民向けの行動制限や、経済活動の抑制を強化するかどうかは、兵庫県では必ずしも厳密に定めているわけではない。入り口戦略とは別に、新型コロナ特措法(改正新型インフル特措法)では、第24条9項で都道府県知事が住民に感染症対策を目的に団体や個人に協力要請ができると位置付けており、これを元に兵庫県は外出自粛の要請などを実施している。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 「国際フロンティア産業メッセ」に約300社が出展 9月3・4日に開催 (2020/08/29)
- (解説)神戸市債の残高が20年ぶり実質増加、「震災財政」の終幕を示す (2020/08/22)
- (用語解説)「感染増加期」とは 兵庫県の「入り口戦略」で第3段階 (2020/07/23)
- (解説)神戸市の里山活性化、コンパクトシティと矛盾? 「高密度と違う価値」 (2020/06/22)
- (解説)新型コロナ、兵庫で緊急事態を早期解除の可能性 大阪の動きが影響か (2020/05/11)
広告