アシックス、走り方を評価するスマートシューズ マクアケで予約販売
- 2020/07/21
- 19:06
アシックスは21日、足の動きをデータ化するセンサーを搭載したスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライドオルフェ)」の先行予約販売を開始した。履いて走るだけでランニング中の足の動きをデータ化し、走り方の特徴を可視化する。走り方の特徴に応じて、シューズの持ち主だけの個別のトレーニングメニューを提供するほか、ランニング中にリアルタイムで音声コーチングを受けることもできる。クラウドファンディング大手の「Makuake(マクアケ)」で予約を受ける。
足の動きを測定するセンサーはミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)の内部に搭載(写真=アシックス提供)。走った距離、ラップタイム、ペース、ストライド、ピッチ、着地エリア・時間、設置の角度、着地衝撃など多くのデータを収集する。こうしたデータとアシックススポーツ工学研究所(神戸市西区)のバイオメカニクス(生体力学)の知見を組み合わせ「キック力」「キック効率」「ブレーキ効率」「ねじれの負担軽減度」「衝撃の負担軽減度」の5項目で走り方を評価したスコアを算出する。
試作品は米ラスベガスで1月に開催した世界最大の家電・ITの見本市「CES2020」に出店していた。足の動きをデータ化するシステムなどを開発するスタートアップ企業の「no new folk studio」(ノーニューフォークスタジオ、東京都千代田区)と共同で開発。ベースになるシューズは、足を前に運ぶ走行効率を高める機能構造を持つランニングシューズ「EVORIDE(エボライド)」を採用。靴底のつま先に近い部分をカーブさせることで、少ないエネルギーで足を前に運べるのが特徴だ。
価格はセンサー付きで3万1500円(税別)とした。サイズは男性用が25.5〜29.0センチ、女性用が23.0〜26.5センチ(いずれも0.5センチ刻み)。カラーはブラック×ピュアゴールドなど2色。マクアケを通じた販売で、これまでアシックスの製品を利用したことがない層にもはたらきかける。マクアケでの予約期間は10月18日まで。11月以降に順次配送する。12月からはアシックスオンラインストアや一部の直営店でも販売する予定だ。
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