アジュバン4〜6月期、小幅に最終赤字 コロナ影響軽微で通期据え置き
- 2020/07/17
- 19:16

アジュバンコスメジャパンが17日に発表した2020年4〜6月期(20日締め)の連結決算は、最終損益が500万円の赤字(前年同期は1億4000万円の赤字)だった。前年同期はキャンペーンの新方式が浸透しなかった影響などで売上高が落ち込んだが、すでに新方式は定着。一方で、新型コロナウイルスの影響で美容院の来店客数が減少した影響など軽微だったという。
売上高は前年同期比9%増の10億8500万円、営業損益は700万円の赤字(前年同期は1億7000万円の赤字)だった。サロン(理美容室・エステティックサロンなど)を通じて販売したヘアケア、スキンケア製品は堅調に推移した。分野別の売上高はスキンケアは5%増の3億8600万円、ヘアケアは10%増の5億8600万円だった。同社の製品を取り扱う「アジュバンサロン」は6月末時点で7887件と、3月末に比べて92件増えた。
緊急事態宣言の期間中は訪問、イベントなどの営業活動は自粛した。宣言の解除後は首都圏、大都市圏は状況を見極めながらイベントや販促活動を徐々に再開しているという。自粛期間中も消費者は、サロンを通じて継続的に製品の購買を続けたとみられる。足元では自粛期間中に減っていたサロンの客数が戻りつつあるという。
21年3月期の連結業績予想は、最終損益が2億3100万円の黒字(前年同期は1億8200万円の赤字)になる見通しなどを据え置いた。下期には理化学研究所との共同研究の成果を活用した、ヘアケアの新製品の周知、販促活動をどう効果的に展開するかが当面の課題になるという。
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