上場企業の4〜6月期決算、通期予想を示すか焦点に 発表予定一覧
- 2020/07/17
- 01:43
神戸市内に本社を置く上場会社の2020年4〜6月期決算発表では、21年3月期の通期予想をどの程度の会社が示すか焦点になりそうだ。現時点では約半分の会社が通期予想を「合理的に算出できない」などとして開示していない。新型コロナウイルスを巡る国の緊急事態宣言が5月25日には全面的に解除されたが、その後も収益への影響がどのように出ているかを見極めるうえで、改めて通期の会社予想に関心が集まりそうだ。
新型コロナの影響については、中国での回復が実感できるとの指摘がある中で、日本国内での個人消費の回復が鈍いとの声が多い。一方で、米国では現時点でもなお感染が拡大しており、一部の州ではいったん再開した店舗の営業を取りやめるなど、経済活動を改めて中断する動きも出ている。そうした中で今後、どういった事業展開が想定できるのかを会社予想の中から読み取りたいとの見方が、いつにも増して強まっている。
ただ、依然として情勢は不透明だ。トーホーは6月10日に2〜4月期の連結決算を発表したが、21年1月期予想は5月13日に取り下げて以来、引き続き開示を見送った。MORESCOは4月13日に前期決算と同時発表した21年2月期予想を、7月14日の3〜5月期決算発表会と同時に取り下げた。内需では外食や観光関連といったサービス、外需では自動車や航空機といった製造業と、主力業種で特に需要が見極めにくいのが現状だ。
アジュバンコスメジャパンが先陣を切って17日に発表。通期予想を示していない神戸市内の時価総額上位ではシスメックスが8月5日、川崎重工業、神戸製鋼所は8月6日に発表を予定する。発表社数が最も多いのは8月7日で上組や三ツ星ベルトのほか、六甲バターとカルナバイオサイエンスが1〜6月期を発表する予定だ。10月1日付で社長交代を予定するノーリツは8月11日に1〜6月期の発表を予定する。
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