ドーン、映像通報システム「Live119」が本運用 1日から神戸市と小野市で

 地理情報システム(GIS)を使ったサービス・システム開発のドーンは9日、消防向け映像通報システム「Live119」の本運用が神戸市消防局と小野市消防本部で1日から始まったと発表した。119番通報の際に、通報者がスマートフォン(スマホ)で撮影する動画から、より詳しい現場の情報を収集するシステム。昨年9月に神戸市と協定に基づいて実証実験を開始して以来、機能や運用方法などの改善を進めていた。今後は全国の消防で本格導入をめざす。

 神戸市では19年9月から実証実験、11月から試行運用として実際の通報で使用を開始していた。小野市では今年3月から実証実験と試行運用を進めていた。神戸市と小野市は実証実験などを通じて有効性や実用性を評価し、本運用の開始に結びついた。神戸市では119番通報の約半数がスマホからの通報といい、スマホや携帯電話のカメラを活用できる可能性が高まっていた。

 通報を受けた司令官が通報者にライブ動画の送信を依頼する場合は、携帯電話向けにショートメールを発信。通報者はショートメールに掲載したリンクをクリックすることで、自動的にスマホなどのカメラが立ち上がり、動画送信が始まる仕組みだ。ドーンは通信各社が次世代通信規格「5G」のサービスを徐々に広げる中、映像通信の技術を活用できる可能性は一段と高まるとみており、「Live119」の普及と同時に新たなサービスの開発も進める。

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