井戸兵庫知事、ワールドマスターズ「5万人参加は難しい」 現時点の延期は否定

 兵庫県の井戸敏三知事は4日の関西広域連合議会で同連合長として答弁し、来年5月に予定している生涯スポーツの世界大会ワールドマスターズゲームズ2021関西について、かねて計画した通りの「5万人の参加は事実上難しい」との見通しを示した。現在、競技ごとに出場者を募集しているが、足元で応募者数は1万5000人程度という。そのうえ新型コロナウイルスの影響が収束するか見通せず、「外国からの参加者の数が読めない」とも話した。

 中村三之助・京都市議(上京区)の質問に答えた。中村氏は東京五輪・パラリンピックが1年延期されたのを受けて、ワールドマスターズゲームズも「1年延期すべき」と主張。ワールドマスターズの方が早く開催されることで、東京五輪のノウハウが使えず、ボランティアの募集や資金調達なども課題になると指摘した。

 これに対し井戸氏は、中村氏の指摘が「五輪の延期がなくても対応しなくてはいけない事柄」と説明。「オリンピックが延びたから、必ず自動的にワールドマスターズゲームズを延期しなくてはならない、ということにはならない」と反論した。さらに「コロナが相変わらず落ち着いていない状況が生じ続ければ延期も含めて検討することになろうが、現時点では、参加する生涯スポーツの世界大会としてしっかりと準備を進めていく」と強調し、現時点での延期については否定した。

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