シスメックス、「サイトカイン」測定サービス 新型コロナ重症化に影響

 シスメックスは3日、ウイルスに攻撃された細胞が分泌するタンパク質「サイトカイン」を研究用に測定するサービスを開始したと発表した。新型コロナウイルス感染者の血中でサイトカインを測定することで、重症化が予想できる可能性があると考えられている。病院や研究機関の依頼による研究用の測定サービスを通じて、重症化のメカニズムの解明や、重症化予想の実用化に結びつける。

 サイトカインは免疫細胞にウイルスの存在を伝達する役割を持つ。免疫細胞はサイトカインを受けて、ウイルスに感染した細胞を破壊する。だが、一部では過剰に活性化された免疫細胞が正常な細胞や組織まで攻撃するようになり、肺を含めたさまざまな臓器を傷つけてしまうことが知られている。この過程では大量のサイトカインが血中に放出される「サイトカインストーム」が発生し、新型コロナウイルス感染症の重症化に関係しているという。

 まずは新型コロナウイルスに関連性が高いとされる6種類のサイトカインを測定するサービスを開始。さらに測定する種類を順次拡大したり、研究用試薬の提供に向けた開発を進めたりする予定だ。研究機関、大学、医療機関、製薬会社などを対象にサービスを提供する。

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