神戸・横浜の中華街で同時に獅子舞、コロナ禍の終息を祈願 ライブ動画で配信

20200621南京町と横浜中華街

 神戸市中央区の中華街「南京町」と横浜市中区の横浜中華街では21日、国内でも規模が大きい2つの中華街が連携し、同時刻に幸福や繁栄のシンボルとされる獅子舞を披露して、新型コロナウイルスによる影響が終息するよう祈願した。午後3時になると東西の中華街でほぼ同時に邪気を払うと伝わる爆竹を鳴らし、これを合図に獅子舞を開始。東西の獅子が同時に舞う様子は、SNS(交流サイト)を通じて配信した。(写真=南京町の公式インスタグラムより、上が南京町で下が横浜中華街)

 神戸と横浜の中華街は普段から交流があるといい、今回は横浜中華街からの呼びかけに神戸の南京町が応じて同時ライブ配信が実現。県外からの観光客を受け入れる時期になれば、できるだけ早く配信したいと1カ月前から準備したという。

 獅子舞に先立って動画を通じて、横浜中華街発展会協同組合の高橋昌伸理事長があいさつ。「今日の(獅子舞による)おはらいをスタートにして、新たな復興に取り組む」と観光復興への決意を表明した。これを受けて南京町商店街振興組合の曹英生理事長は「横浜中華街もしくは神戸南京町に熱烈歓迎します。しばし獅子舞をお楽しみください」と話した。

 政府は19日から県外への外出を自粛する国民への要請を取り下げた。ただ今回の獅子舞は観客が密集するのを防ぐことなどから事前に告知せず、自宅で同時に両中華街の様子を多くの人に見てもらうことを念頭に企画した。中国広東省・仏山がルーツという神戸の「仏山獅子」と、広東省・鶴山がルーツである横浜の「鶴山獅子」がそれぞれ登場。周辺を通りがかった人らも楽しませていた。

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