5月の神戸港、輸出入総額が8年4カ月ぶり低水準 自動車関連や米国向け不振
- 2020/06/17
- 17:21
神戸税関が17日発表した5月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比21.2%減の5701億円と、大幅に減少した。神戸港での月間の輸出入総額としては2012年1月の5629億円以来の低水準だった。自動車関連の輸出が前月に続き低迷したほか、米国向けの輸出が不振だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、感染者数が最も多い米国を中心に経済活動が停滞した影響がでた。米国向けの輸出は同48.2%減の395億円で、減少率は比較できる1974年以降の最大になった。
輸入額は前年同月比18.6%減の2427億円だった。中国やベトナムなどからを中心に「衣類および同付属品」が27.2%減の106億円。ドイツ、英国、中国などからの「輸送用機器」が55.3%減の27億円などと減少が目立った。半面、中国からのマスクを含む「織物用糸および繊維製品」は輸入が増加。テレワークの導入で国内需要が急増したパソコンを含む「事務用機器」の輸入は95.3%増の43億円と、5月としては過去最高を記録した。
5月の平均為替レートは1ドル=107円17銭と、前年同月に比べ3円90銭の円高・ドル安だった。
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