ダイキンと東大発ベンチャー、アフリカでエアコン定額課金 神戸に新会社

20200617エアコン設置

 ダイキン工業と、タンザニアでスマートフォンを使った決済システムを展開する東大発ベンチャーのワッシャ(東京都文京区)は16日、アフリカでエアコン利用の定額課金(サブスクリプション)サービスを展開する共同出資会社「バリディバリディ」を神戸市中央区に設立したと発表した。15日付で設立し、資本金は1億円。ダイキンが80%、ワッシャが20%を出資した。(写真はエアコン設置の様子=ワッシャ提供)

 ダイキンの高性能で環境負荷が低いエアコンやサービス網の構築力に加え、ワッシャの料金回収技術や東アフリカで事業を展開するノウハウを持ち寄る。利用者が日、週、月ごとに使用料をスマートフォンを通じて支払うことで、エアコンを利用したいときだけ利用できるようにする。料金を抑えることで、従来はエアコンを購入できなかった所得層の人にもエアコンが普及する可能性があるという。

 タンザニアでは現在、インバーターと呼ばれる制御機器を搭載せず、省エネ性能が低いエアコンが価格の安さのため普及。環境負荷が高いばかりか、故障したまま放置されることも多いという。耐久性が高く高性能で、温暖化への影響も小さい冷媒を使用したエアコンを普及させることで、エアコンを巡るさまざまな課題解決につなげる。まずタンザニアで事業を開始し、アフリカ全体やアジアなど空調の未成熟市場で数十万の利用者を獲得したい考えだ。

 新会社名のバリディはスワヒリ語の「冷やす」から。アフリカとの関係構築に積極的な神戸市を、本社を開設する場所としてふさわしいと判断した。進出企業に対する賃料や人材採用時の助成金が充実しているのも、神戸市に本社を開設する理由になったという。

 ダイキンは、世界のスタートアップ(急成長をめざすベンチャー)企業を対象に、2024年までの5年間で110億円の出資枠を設定。第1号案件としてワッシャに3億円を出資した経緯があった。ダイキンとワッシャの連携は、ダイキンと東京大学が2018年12月に結んだ産学協創協定で掲げるテーマ「ベンチャー企業との協業を通じた新たな価値の社会実装」の一環でもあるという。

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