日本酒「兵庫五国飲みくらべセット」に大吟醸が登場 ふるさと納税返礼品にも
- 2020/06/09
- 10:03
兵庫県内の物産を販売する「兵庫ふるさと館」(神戸市中央区)を運営する兵庫県物産協会(同)と神戸酒類販売(神戸市須磨区)は、県内5地域で醸造する日本酒をそれぞれ1酒類ずつ選んでセットにした、飲み比べセットの品ぞろえを拡充する。今回初めて大吟醸酒を集めた「兵庫五国!至高の味わい大吟醸セット」(写真=兵庫県提供)を発売。日本酒に高級嗜好が高まる中で、国内外から関心を集めそうだ。
大吟醸を集めたセットの内容は720ミリリットルが5本。神戸阪神地域の「福寿」、播磨地域の「龍力」、但馬地域の「但馬」、丹波地域の「奥丹波」、淡路地域の「都美人」の5つの酒蔵から、それぞれ大吟醸を集めた。使用した酒米は奥丹波が五百万石で、それ以外はいずれも山田錦。地域に根差した、多様な味と香りを楽しめるようにした。箱付きの価格は1万7380円だ。
新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ日本酒の消費を喚起し、中長期的に兵庫県産の酒米需要を回復するのがねらい。大吟醸の5銘柄セットに加えて、「個性派ぞろい純米酒セット」(720ミリリットル×5本、8330円)、「隠れ名酒ほろ酔いセット」(300ミリリットル×5本、3300円)も設定。駅売店などでも販売した従来の180ミリリットル瓶の5本セットも合わせて、21日から兵庫ふるさと館での販売を始める。
さらに兵庫県の6月補正予算が成立すれば、新たに設立する県産食品のネット通販サイト「御食国(みけつくに)ひょうご(仮称)」でも販売を始める。同サイトと連携を予定する、兵庫県物産協会のネット通販サイトでも取り扱う。清酒は地場産業とあって、兵庫県内の市町がふるさと納税の返礼品として活用できるようにする。日本一の酒米の産地で、日本酒の生産量も国内最大である兵庫県の味を、多様な経路を通じて全国に広める計画だ。
兵庫県の井戸敏三知事は8日の定例記者会見で、日本酒のセットについて「私もすでに飲んでいるが、結構イケる」との感想を語った。さらに「自分で飲んでも結構だし、贈っていただいても、なかなかオツなもの」と県産の日本酒を売り込んだ。
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