「谷上駅はチャンスにしか見えない」 谷上プロジェクト発起人・山本敏行氏

20200602山本敏行氏

 北神急行線が神戸市営地下鉄北神線としてスタートした6月1日は、北神線のターミナルである谷上駅で起業家育成をめざす「谷上プロジェクト」が再始動する日でもあった。谷上駅の改札内にセルフエステ店、改札外に美と健康に着目したカフェにマッサージと、美容に関する複数の店舗を同時にオープン。起業をめざす若者に経営させることで、経営のイロハをたたき込む。そのうえで、さらに地域創生をめざすというのが谷上プロジェクトだ。2019年に東証マザーズに上場したChatworkの創業者で、谷上プロジェクト発起人の山本敏行氏(写真、谷上駅改札内のセルフエステ店にて)に現地で話を聞いた。

 ーーなぜ谷上に着目したのですか。

 「料金が高いと言われていた北神急行でさえ、1日に2万人超が利用していました。これが市営化、値下げによって3万人超に増加する見込みと聞いています。しかも、日本でも有数の大都市の都心まで電車で10分です。こんな好立地の駅ナカ店舗が空いているなんて、チャンスにしか見えません。(値下げに伴う特設の)定期券の払い戻し窓口になっているところも、12月には窓口が終了して空くと聞いたので、早速借りられるように仮押さえしました。ホームにある広告スペースの空きも、どんどん活用します」

 ーー「美容」というのも意外に思いますが。

 「男性が思っている以上に美容に関心を持っている女性は多い、というのに加えて女性が活躍できる場所を作るのが大事だと思います。本当は働く意欲があるのに、子供がいるために働いていない、という女性が意外に多いからです。そこで公式風にすると『地域創生=女性✕美容✕起業家育成』と、こうなると気づいたのです。女性に活躍してもらうため、15日にオープンする脱毛サロンでは日曜・祝日を休みにします。夕方も5時で閉店して5時半には帰れるようにするので、店舗の従業員はママさんが多いです」

 ーー異なる複数の店舗を同時に経営するのもユニークです。

 「マッサージを担当する人は、脱毛もセルフエステも案内できるようにします。そうすると、たとえばマッサージの顧客は同じ人が案内してくれると安心感が増すので、セルフエステも試してみようかな、となりやすいのです。また逆の方向で、セルフエステが入り口になってマッサージや脱毛を使ってもらえる可能性も出てきます。マッサージ店のYouTubeに人気が出始めていて、これがきっかけになる可能性もあります。複数の店舗で相乗的に『入り口』が増えていきます」

 ーー経営者を輩出していくのを目標としています。

 「経営者は、どんどん育てていきたいです。ひとまず谷上という1カ所で始めたのですが、美容を中心とした店舗展開は、成功すればコピーが比較的やりやすいモデルではないかと思います。成功できる経営のパッケージとして、他の都市でも提供ができるようになると思います。加えて、20年間にわたって会社を経営したノウハウをまとめて公開したのYouTubeの動画『戦略チャンネル』などの活用もあって、弟子のような存在も次々と育ってくると思います。そうすれば輩出する経営者の数も加速度的に増えるのではないでしょうか」

(聞き手は編集長 山本学)

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