北神線の市営化スタート、谷上駅で引き継ぎ式 市長「北神・北摂に貢献」

20200601引き継ぎ式

 神戸市北区の谷上駅では1日午前、谷上〜新神戸の約7.5キロメートルを結ぶ北神急行線の市営化を記念してホーム上で「引き継ぎ式」を開催した。車両の運行を担当してきた北神急行電鉄の辰馬秀彦社長と、施設を保有してきた神戸高速鉄道の久須勇介社長から、久元喜造神戸市長に引継書を手渡した。同日から谷上〜新神戸を神戸市営地下鉄北神線として運行することを改めて確認した。

 引継書を受け取った久元市長は、市営化に伴う「運賃の引き下げが利用者に多大なメリットをもたらすばかりか、神戸市の北部地域のみならず、三田市など北摂地域の活性化にも大きな貢献する」と、北神線への期待を語った。運賃は谷上から新神戸・三宮・県庁前までが280円。従来は谷上〜三宮が550円と高く、これが北神急行を利用しにくい最大の要因とされていた。

 引き継ぎ式に出席した兵庫県の荒木一聡副知事は、あいさつの中で「県庁前から北神線を利用してきた」と、実際に使用している切符を取り出して見せた。兵庫県は神戸市営地下鉄北神線の運行に、年間20億円の補助金を支出する。

 式典が終わったあと、神戸市営地下鉄の北神線としての開業を祝う記念の臨時列車が谷上駅を発車。久元市長ら出席者で、記念列車の出発を見送った(写真)。新型コロナウイルスの影響で臨時休校していた神戸市の学校では多く、1日から授業を再開。このため谷上駅の定期券売り場には、新学期の定期を購入するために生徒らの行列ができていた。

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