旧保養所などにIT企業など誘致 神戸市「六甲山上スマートシティ構想」

 20200528山上から

 神戸市の久元喜造市長は28日の記者会見で、六甲山上に光ファイバー網を整備するのを機にIT(情報技術)関連企業などを誘致する「六甲山上スマートシティ構想」を発表した。自然に恵まれ、市街地にも近い六甲山上に多い、かつて企業の保養所として利用された空き施設を活用。久元市長は「観光地の魅力を生かし、伸ばしながらオフィス誘致につなげられないかという観点から発想した」という。(写真は山上からの景色のイメージ)

 六甲ケーブルの六甲山上駅を中心とした道路沿いの地域を想定。6月からメディアやデザイン、映像制作といった「都市型創造産業」誘致に向けたオフィス設置補助の制度を創設し、6月から事業者を募集。シェアオフィスなどの設置も促進する。さらに実証実験の場所としてIT企業を誘致し、「ドローンによる配達、遠隔サービス、無人サービスといったサービスを投入できるようにして、山上を快適な空間として作り上げる」という計画だ。

 六甲山上では、ドローンの飛行に必要な上空使用権を売買するサービスを開発するトルビズオン(福岡市中央区)が、ドローンを使った配達サービスの実証実験を始める。加えて山上に集まる事業者の交流拠点になる「共創ラボ」を開設し、山上への企業誘致でコーディネーター役をになう企業の公募も始める予定だ。すぐに使える空き施設は約10件あり、まずはこれらを埋めるのが目標になる。2023年度までの4年間を構想の実現に向けた期間として想定する。

 久元氏は、東京23区への人口集中に限界を感じて地方に移住する動きが増えていることを念頭に、「東京での長時間通勤で疲れはてるのとは違うライフスタイルが実現できる可能性をしっかりと発信していきたい」と話した。さらに先端技術を最大限に活用した都市「スーパーシティ」を構想するスーパーシティ法が27日に成立したのを受け、「スーパーシティ構想を実現する有力な場所としては六甲山もありうる」とも述べた。

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