シスメックス、蘭ユニフェイスが契約違反で訴訟 応訴する方針

 シスメックスは28日、同社と米国の現地法人であるシスメックスアメリカ(イリノイ州)に対して、オランダのソフトウエア会社ユニフェイスが訴訟を提起したと発表した。ユニフェイスは、同社とシスメックスらが結んでいるソフトウエアライセンス契約について、シスメックスらが違反しているなどと主張している。シスメックスらは契約を守っていると主張し、争う構えだ。

 シスメックスによると同社らは2002年に、ベルギーのコンピュウエア社とソフトウエアライセンス契約を結んだ。その後、ユニフェイスがコンピュウエアを買収したことで、現在はユニフェイスとシスメックスの間の契約になっている。ユニフェイスは、シスメックスが契約違反によりユニフェイスの著作権を侵害したなどと主張。総額約3億2400万ユーロ(約380億円)の支払いを求めている。シスメックスは対象のソフトについて、サービスの一部に利用して顧客に販売しており、そのためにライセンス契約を結んでいたという。

 シスメックスは訴訟について25日に把握したという。同社は訴訟の提起について精査するとしたうえで、今回の契約を守っていると主張して応訴する方針という。現時点で訴訟による業績への影響は不明としている。

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