神戸市「ウィズコロナ戦略」を作成ヘ 今回の感染症対策には検証チーム
- 2020/05/27
- 21:51
神戸市の久元喜造市長は27日に記者会見し、政府が全国で新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除したのを機に「神戸市ウィズコロナ戦略」の作成に入ると発表した。新型コロナウイルスとの共存を強いられる中で、医療救急体制を確保して死者数を最小限に抑える。加えて感染拡大防止に配慮しながら、経済活動や市民生活をできるだけ回復する。これまでの感染拡大期には対策のため外出自粛や臨時休校といった生活に大きな制約があったが、今後は健康と経済の両方を追う。
久元市長は「基本的に感染症対策の制約がなくなる『感染克服期』に到達するまでは長丁場になるというのを覚悟して、ウィズコロナ(コロナとともに)の時代を生き抜いていかなくてはならない、という観点で戦略を策定し、市の施策の(緊急事態の際からの)転換を確実に図っていきたい」と説明した。戦略の作成は主として、27日付で新型コロナウイルス感染症対策本部から改めた、新型コロナウイルス感染症警戒本部(本部長・久元喜造市長)で議論し、決定することになる。
同時に久元氏は1月30日〜5月27日に実施した「新型コロナウイルス感染症対策」について検証チームを編成することも明かした。「われわれとしては最善の努力を行なってきたつもりだが、なにしろ初めてだったので、これまでの対応が十分だったのかどうか検証して、今後の対応に生かしていくことが必要だ」と説明した。初めての対応である今回の対応(第1次対応)について、医療や教育、経済、物資提供、意思決定など11分野について検証を予定。総括は寺崎秀俊副市長が担当する。
検証チームの報告書は6月中にも作成し、公表する計画だ。治療薬やワクチンなどで新型コロナの影響が完全に収束すればよいが、再び感染が拡大する第2波や第3波も懸念されている。今回の感染症対策を振り返るとともに、経済活動を回復させながら感染対策を進めることで、再び感染拡大局面が訪れたときに備える構えだ。
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