神戸市が「TikTok」と事業連携協定 癒やし・学びの動画を募集

 神戸市は20日、短編動画共有サイトの「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技の日本法人であるByteDance(バイトダンス、東京・新宿)と事業連携協定を同日付で結んだと発表した。若者向けの情報を中心に、神戸市の魅力に関する情報発信や啓発活動などに活用する。まず第1弾として、在宅しながら「癒(い)やし」または「学び」を体験できるコンテンツを募集するキャンペーンを実施する。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時休校になるなど、在宅の時間が増えていることに着目したキャンペーン。家での有意義な時間の共有をねらう。「#こうべ癒し学び隊」のハッシュタグを付けて、癒やしや学びをテーマとするオリジナルの動画を投稿した人は、すべて対象になる。募集期間は6月19日午後11時59分まで。ドローンを製造販売するDJI(中国・深セン)の協賛で、最優秀作品を投稿した20人と、優秀作品の80人にはオリジナルグッズなどをプレゼントする。

 神戸市とバイトダンスは事業連携協定に、今回のキャンペーンに加えて地域の魅力発信、市職員の募集に向けた広報、青少年向けの安全なスマートフォン利用の推進について、TikTokを活用して情報提供することも盛り込んだ。神戸市が職員が制作する動画にバイトダンスが助言するほか、今後も新たなキャンペーンなどを検討する。人気の動画投稿者に対する神戸をテーマにした動画の作成依頼なども、共同で取り組む計画だ。

 TikTokは1分までの短編動画を投稿できるサービス。一定の計算式(アルゴリズム)によって、動画の発信者を普段からフォローしていない利用者にも、動画を配信。多くの人が動画に共感する「バズる」状態になりやすいサービスだという。神戸市役所で開いた記者会見に、テレビ会議システムを通じて東京から参加したバイトダンスの山口琢也執行役員は、「最初から行政の情報に興味を持つ人は未知数だが、より多くの人に情報が伝わるきっかけになれば」と話していた。

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