井戸兵庫知事、2次補正予算「感染対策と情報など次の社会インフラを」

20200519井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は18日の定例記者会見で、第2次補正予算を検討するうえでは「第2次感染対策の事前対策と、それに情報インフラの整備をしていくとか、コロナ対策だけど次の社会対策にもつながるという事業の2つが中心になっていくべきではないか」との認識を述べた。中小企業対策については「感染症対策を続けなくてはならず、(中小企業の)売上高をドンと増やす状況をなかなか作り得ない」として、制度融資の積極活用を改めて求めた。

 感染症対策は、次の感染拡大(いわゆる第2波)に備える。医療や検査の体制整備などに加え、井戸氏は「避難所対策」も挙げた。「台風シーズンを迎えたとき、避難所は体育館が多いが、換気などをどうするかということもある」と指摘。補正予算の中で「換気装置の整備なども考えていく必要はあるだろう」と例を示した。

 情報インフラについては「遠隔授業をやろうとしても高校レベルはともかくとして、小中学校レベルでは行き届いていないところもあるので、その辺をどう考えるかといったところか」と現時点での感触を述べた。小中学校の施設整備は主に市町に責任があるが、「県としても全体としての通信インフラの整備の一環として取り組むことがありうるのではないか」と話した。具体的な内容は予算を通じて検討する方針だ。

 制度融資について「利率の問題などで活用しにくいといったことがあるなら、県独自で引き下げることも考える」という。「3000万円までの無利子無保証の資金に対する引き合いは、前年の同様の資金の10倍ぐらいの引き合いがあるのが実情で、資金需要には適切な対応していきたい」と語った。加えて「2月の補正予算で手を打ったと思っていたが、スキー場はさらなるテコ入れが必要」とも指摘した。

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