住友ゴム、今期予想を取り下げ 新型コロナで1〜3月期の最終赤字34億円
- 2020/05/18
- 23:02

住友ゴム工業は18日、2020年12月期の業績予想(国際会計基準)を取り下げた。従来予想は純利益が前期比2.9倍の355億円などとしていたが、「未定」に改めた。新型コロナウイルスの影響で世界的に経済活動が抑制され、都市の封鎖や外出自粛の影響がタイヤ事業に加え、スポーツ事業にも表れている。このため現時点で通期の業績予想が合理的に算出できないと判断した。
売上収益、営業利益の予想も「未定」。年間配当計画も「未定」とした。今後業績予想が可能になった時点で、配当計画も改めて示すとしている。
同時に発表した1〜3月期の連結決算は、最終損益が34億円の赤字(前年同期は28億円の黒字)だった。新型コロナで世界の自動車生産が減少したことなどの影響を受けた。原油安など原材料価格が低位で推移した恩恵を帳消しにした。売上収益から売上原価と販管費を差し引いた事業利益はタイヤ事業が52%減の20億円だった。スポーツ事業は事業損益が3億9700万円の赤字(前年同期は8億5700万円の黒字)になった。金融費用も増加した。
売上収益は10%減の1907億円、営業利益は54%減の27億円だった。
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