神戸市・シスメックス・SRL、コロナPCRで新たな検査機関 官民で全国初

20200518神戸市シスメックスSRL会見

 神戸市とシスメックス、東証1部に上場する「みらかホールディングス」傘下で検査受託のSRLの3者は18日、新型コロナウイルスのPCR検査の体制強化で連携すると発表した。新たな検査機関を3社で連携して運用し、段階的に1日あたり100検体の検査ができるようにする。官民連携によるPCR検査機関の設置は全国で初めて。これまで神戸市では同市の環境保健研究所と市内の病院を合わせて1日最大342検体の検査が可能だったが、さらに検査能力が高まる。

 検査能力の拡充は今後懸念される第2波、第3波といった感染拡大に備えるのがねらい。記者会見した久元喜造市長(写真中)は、「国がいうように民間検査機関を活用しようにも、民間検査機関がない神戸では難しいと考えていたが、別の方法を模索する中でシスメックスに相談したことで、今回の枠組みにつながった」と説明。「神戸医療産業都市を展開しており、その中で(検体検査に強みを持つ)シスメックスが大きな役割をはたしていたことで実現した」と強調した。

 新たな検査機関は、神戸バイオメディカル創造センター(BMA、神戸市中央区)にあるシスメックスの研究施設内に開設する。当初は1日50検体程度で検査を開始し、徐々に検査する検体数を増やす。神戸市が検体の採取、シスメックスがPCR検査の実施や検体の管理、SRLは検体の輸送や業務管理を担当する予定だ。6月1日から運用開始の予定。新たな検査機関では当面、宿泊療養施設から退院する際の治癒(2回連続して検査結果が陰性)を確認する検査を担当する計画としている。

 シスメックスの家次恒会長兼社長(写真右)は、新型PCR検査を神戸市から受託することになるため「新たな設備投資もするが、研究開発でもPCR検査は多く活用するため、すでに機材が充実した中で展開できると思っている」と話した。「地元に貢献するうえで、こうしたシステムを作り上げて行くのは大事なこと」なとど強調していた。検査には、このほど承認を受けたシスメックスの検査キットを活用する。

 SRLの東俊一社長(写真左)は、東京都内からテレビ会議システムを通じて記者会見に参加し、「これまで実施してきたPCR検査のノウハウが生かせると考え、ご支援させていただく」と話した。同社が担当する検体の輸送については「神戸市内には2つの集荷拠点があり、神戸市内外で(集荷のための病院や研究機関を巡回する)24コースを持っているため、その集荷ルートの中に組み入れたい」と述べ、同社にとっては新たな人員配置が必要ないと説明した。

 このほか神戸市では神戸市医師会との間で、「PCR検査センター」の設立に向けて協議を進めているという。

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コロナ第二波に備えて

コロナ対策としてはStay Homeの守りの対策しかなかったが、今後のコロナ第二波対策としては神戸市のシスメックスSRLとの共同のPCR検査拡大と治療薬アビガン使用により強力な攻めの対策が可能になる。

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