TOAの今期、純利益71%減の6億円 新型コロナでビル新築など減少

20200513TOA決算

 放送機器大手のTOAは13日、2021年3月期の連結純利益が前期比71%減の6億円になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて景気が悪化し、国内外で新築ビルへ放送設備の取り付けや、ビルのリニューアルに伴う放送設備の更新などの需要が減少するとみる。企業の設備投資意欲の後退で、工場向け館内放送設備も需要も減る。

 配当金は前期比6円減配の20円(うち中間10円)を下限に設定。業績が改善すれば、業績連動分を積み増す計画だ。前期は業績連動2円と設立70周年の記念配4円を20円に上積みし、年26円配(うち中間10円)としていた。

 売上高は10%減の405億円、営業利益は80%減の7億円を見込む。新型コロナは日本などで6月末に感染が収束とみるほか、海外でも年内に影響は収束し、それぞれ徐々に経済は回復に向かうと予想するが、放送機器の需要回復はペースが鈍いとみている。国内では訪日客の増加が見込めず、ホテルや商業施設向けの需要は低調と予想。海外ではイスラムの断食月(ラマダン)に開催する集会時の需要も、感染防止のため集会が禁止されることによって見込めなくなるという。

 21年3月期は中期経営計画の最終年度。中期計画では売上高530億円、営業利益43億円などの目標を掲げていたが、これを今期の業績予想に置き換えた。現在の中期計画が始まった19年3月期から、宝塚市の研究開発拠点など計画通りに投資が進んでいた。

 同時に発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が18%減の20億円だった。国内では鉄道車両向け、海外では景気が悪化した欧州のビル向け放送設備の需要が減少した。中国の生産拠点閉鎖に伴う特別損失は2億3200万円を計上した。売上高は3%減の450億円、営業利益は11%減の34億円だった。

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