川重の金花社長、今期赤字の可能性に言及 2輪車「リーマン並みに下振れなら」
- 2020/05/13
- 01:11
川崎重工業の金花芳則社長は12日に開催した電話会議での決算説明会で、2021年3月期の見通しについて「全社で赤字になる可能性がある」と言及した。ただ同社は前期決算と同時に開示する21年3月期の業績予想を開示していない。社内カンパニーの「航空宇宙システム」と「モーターサイクル&エンジン」に新型コロナウイルス大きな影響が出るとみているが、影響する規模が見極めにくいという。
航空宇宙システムでは、新型コロナによって航空需要が大幅に後退したため米ボーイングが航空機の生産を大幅に縮小する影響が出る。同じく決算説明会に出席した山本克也副社長は、ボーイング向けの売上高について「マックス(最大)で3割程度落ち込む可能性がある」との見通しを述べた。ただボーイングが示した生産計画は「想定していた最悪の事態よりも、少しやわらかいものだった」という。
一方、オートバイが主力のモーターサイクル&エンジンは、都市封鎖(ロックダウン)などの影響で欧州の販売店が軒並み閉店。欧州では4〜6月が2輪車の書き入れ時で、3カ月間に年間売上高の約半分を稼ぎ出す。こうした時期に閉店する影響が読みづらい。そのうえ「よしんば販売店が開いたとしても消費低迷で、どのくらいお客さんが戻ってくるのか読めない」(金花社長)という。
欧州では川重のチームが参戦するスーパーバイクやモトクロスの大会に、中止だけでなく延期も相次いでいる。春のオートバイ需要が夏場に移動する可能性も残り、現時点で先行きは未知数だ。モーターサイクル&エンジンの年間売上高について金花氏は、「リーマン(ショック後の景気低迷)の時に400億円近く下振れしたので、そういう状況を想定した時には、(川重が)全体として赤字になる可能性もある」と説明していた。
航空宇宙システムでは、新型コロナによって航空需要が大幅に後退したため米ボーイングが航空機の生産を大幅に縮小する影響が出る。同じく決算説明会に出席した山本克也副社長は、ボーイング向けの売上高について「マックス(最大)で3割程度落ち込む可能性がある」との見通しを述べた。ただボーイングが示した生産計画は「想定していた最悪の事態よりも、少しやわらかいものだった」という。
一方、オートバイが主力のモーターサイクル&エンジンは、都市封鎖(ロックダウン)などの影響で欧州の販売店が軒並み閉店。欧州では4〜6月が2輪車の書き入れ時で、3カ月間に年間売上高の約半分を稼ぎ出す。こうした時期に閉店する影響が読みづらい。そのうえ「よしんば販売店が開いたとしても消費低迷で、どのくらいお客さんが戻ってくるのか読めない」(金花社長)という。
欧州では川重のチームが参戦するスーパーバイクやモトクロスの大会に、中止だけでなく延期も相次いでいる。春のオートバイ需要が夏場に移動する可能性も残り、現時点で先行きは未知数だ。モーターサイクル&エンジンの年間売上高について金花氏は、「リーマン(ショック後の景気低迷)の時に400億円近く下振れしたので、そういう状況を想定した時には、(川重が)全体として赤字になる可能性もある」と説明していた。
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