ヒラキの前期、純利益41%減 スクール需要取り込めず・今期予想見送り
- 2020/05/09
- 00:39

格安靴などを製造販売するヒラキが8日に発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べて41%減の3億2300万円だった。消費税率引き上げ後の反動減、暖冬による冬物の伸び悩みが想定以上だった。さらに新型コロナウイルスの感染防止のための一斉休校で、期末にかけてスクール需要が想定どおり取り込めなかったのも響いた。減収の影響で減益になった。
売上高は5%減の159億円、営業利益は46%減の4億3600万円だった。事業分野(セグメント)別の売上高は、通信販売事業が6%減の87億円、ディスカウント事業が3%減の76億円、卸販売事業が21%減の4億4400万円だった。販管費の削減は想定通りに進んだが、減収の影響が大きかった。売上高や利益は昨年5月に発表した連結業績予想を下回った。
新型コロナの影響が見極められないとして、21年3月期の連結業績予想は開示を見送った。足元では通販は前年並みの推移というが、店舗での販売は外出自粛が影響して来店客数が大幅に減少している。緊急事態宣言がいつまで続くかによって、収益に大きな差が出る可能性が高いという。業績予想は可能になった段階で開示する。年間配当は前期据え置きの20円(うち中間10円)の計画だ。
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