ワールドが医療用ガウンを国内生産、政府や自治体向けに マスクは一般販売も
- 2020/05/07
- 23:22
アパレル大手のワールドは7日、医療用ガウン(防護具のアイソレーションガウン)と、マスクの生産に乗り出すと発表した。ファッション企業として持つ生産ノウハウなどを活用し、医療用の物資不足に対応する。医療用ガウンは日本政府の要請に応じ、国内6カ所の自社工場を中心に生産。一方、マスクは3種類を生産し、深刻化している不足状態に対応。自社の通販サイトで5月中旬をめどに一般販売も予定する。
医療用ガウンの素材はポリプロピレン不織布を採用。9月末までに150万枚を生産する。日本政府への納入を優先するが、自治体にも販売する予定だ。ワールドの本社がある兵庫県は10万枚、神戸市は2万枚のガウンをワールドに発注した。生産は岡山市、洲本市、長野県松本市、鹿児島県出水市、熊本県山鹿市、福島県東白川郡鮫川村にある関係会社などの工場での生産が中心だ。
マスクは3種類。素材にクラボウの抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」を採用した素材で作る「洗える抗ウイルスマスク」は、7月までに30万枚生産する。「ポリジンマスク」はスウェーデンのポリジン社が開発した、銀イオンを使った抗菌防臭加工技術「ポリジン」を採用した素材を活用する。洗濯を繰り返しても効果が長く持続。ネイビーとグレーの2色展開だ。7月までに10万枚生産。不織布のサージカルマスク(写真=ワールドの発表資料より)は7月までに1500万枚を中国で製造する予定だ。
マスクのパッケージには、すべて「WORLD for the world(世界のためのワールド)」とメッセージも入れる。いずれも5月中旬からワールドオンライストアで予約販売する予定だ。洗える抗ウイルスマスクは3サイズ。大人用が1500円、キッズ用は1300円、幼児用は1200円だ。ポリジンマスクは2サイズで、大人用900円にキッズ用800円。サージカルマスクは1箱50枚入りで2500円としている(価格はいずれも税別)。
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