神戸空港、3月の旅客数が43%減 便数増で19年度では3年連続最高

20200424神戸空港旅客数

 空港運営会社の関西エアポートグループが24日発表した3月の神戸空港旅客数は、前年同月比43.4%減の16万3334人だった。神戸空港の発着枠の拡大を受けた旅客便の発着回数は前年同月よりも2割強上回ったが、新型コロナウイルスの感染防止のために出張や旅行を取りやめる人が多かった影響を受けた。提供座席数のうち、幼児を除く有料利用者数の割合を示す「利用率」は昨年3月に比べて大幅に低下した。

 神戸市の発表によると3月の「利用率」は神戸空港に発着した旅客便全便の合計で43.8%だった。前年同月の87.2%から半減した。利用率を路線別に見ると、最も高かったのは那覇便で55.2%だった。このほか長崎便が51.0%だったが、その他の空港と往来する便はいずれも50%を下回った。最も便数が多かった羽田便の利用率は47.3%だった。

 一方、2019年度の旅客数は18年度比3.2%増の329万人だった。2016年の開港当時から比較できる幼児など無料の乗客を除いたベースでは322万人で、3年連続で過去最高を更新(グラフ)。昨年5月に開催した関西3空港懇談では神戸空港の発着枠拡大で合意。1日あたり10往復(20便)の発着枠が拡大したことで、スカイマークは増便、フジドリームエアラインズが新規就航するなど、旅客線の便数が増えたのが寄与した。

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