「こうべ医療者応援ファンド」寄付の受け付け開始 安藤氏、三木谷氏ら支援表明
- 2020/04/24
- 23:12
神戸市は24日、医師や看護師など医療従事者の勤務環境を改善するための資金調達を目的としたファンド(基金)「こうべ医療者応援ファンド」を通じて、寄付の受け付けを同日開始したと発表した。同日午後に、記者会見した神戸市の久元喜造市長は「建築家の安藤忠雄氏と、楽天の三木谷浩史会長兼社長から、このファンドに対して強くサポートするという申し出をいただいた」と説明した。サッカーJ1のヴィッセル神戸、ラグビートップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズも広報活動の協力に名乗り出たという。
新型コロナウイルスについて帰国者・接触者外来を開設したり、感染患者が入院したりしている医療機関は神戸市内に13カ所。集まった寄付金は、まずはこれらの医療機関に配分する見通しだ。第1回の配分は5月中旬をめざす。各医療機関向けの配分額など決める有識者委員会の顔ぶれも決まった。神戸市看護大学の南裕子学長を座長に、同氏含め6人が委員を務める。資金の配分先と配分額は公表する計画だ。
久元市長は、神戸市内の医療従事者の現状について「非常に緊張を強いられ、(新型コロナへの)感染リスクが現実にある中で、大きな使命感を持って仕事をしておられる」と現状を説明。そうした医療従事者を「ぜひ応援をしたいという方がいらっしゃるので、そういう気持ちが目に見える形で届くような仕組みを作りたいと考えた」と、設立の経緯について話した。
寄付を受け付ける預金口座は三井住友銀行の神戸公務部に開設。ファンドを設立したのは公益財団法人である「こうべ市民福祉振興協会」だ。公益財団法人への寄付のため、税制上の優遇措置の対象になる。三井住友銀行のATMや店頭、SMBCネット銀行からの入金は手数料が不要だ。クレジットカード払いなどの入金方法も順次追加する計画だ。
匿名で寄付したい場合など、くわしい寄付の方法を説明した特設サイトも開設した。土日も含む午前9時から午後5時に対応する問い合わせ専用の電話番号は078・743・8114。
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