神戸製鋼、今治造船の大型コンテナ船に「クランク軸」など供給 20隻程度を建造

20200423クランク軸と中間軸

 神戸製鋼所は23日、今治造船(愛媛県今治市)が建造する1万1000個積み(20フィートコンテナ換算)の大型コンテナ船に、エンジン関連部品の「クランク軸」と「中間軸」が採用されたと発表した。船舶の環境規制が強化される中で、船舶設計には燃費向上や環境機器のためのスペース確保が求められている。今回採用された部品も、従来品に比べて軽量化や短尺化(小型化)できたのが奏功した。コンテナ船は20隻程度の建造が見込まれ、2021年1月に1番船が完成する予定だ。

 クランク軸はエンジンで発生した往復運動を回転運動に変換する部品。中間軸は、その回転する動力をスクリューに伝える部品の一部だ(図=神戸製鋼提供)。今回の製品ではクランク軸の全長を約6%(1メートル)短くして、重量はそれぞれ約10%ずつ(合計40トン)の削減に成功した。

 従来2本の軸をボルトで結合していたクランク軸は、エンジンを製造する三井E&Sマシナリーと共同で、長い一本の形状のものを開発。新たな生産技術を確立して軽量化した。中間軸は従来より細くできる高強度の素材を採用。世界統一規則として採択されたものだ。一定の条件のもとに、この中間軸を世界ですべての舶用エンジンに適用した場合を試算すると、燃料油は年3万キロリットル、二酸化炭素は年8万トン削減できるという。

 神戸製鋼はクランク軸と中間軸を高砂製作所(高砂市)で製造し、エンジンを製造する三井E&Sマシナリーに出荷する。受注額は明らかにしていない。

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