神鋼環境、ごみ焼却場の建設でIHI子会社と提携 共同受注など目指す

 神鋼環境ソリューションは27日、IHIの子会社であるIHI環境エンジニアリングと、ごみ焼却場の建設を中心とした廃棄物処理施設に関する分野で包括的に提携すると発表した。販売活動などを一体化し、共同受注などを目指す。人口減に伴ってごみの排出量が減るなかで、互いに得意とする方式を持ち寄り焼却場の「品ぞろえ」を増やすのがねらい。

 両社での活動は4月から開始する。ごみ焼却施設では神鋼環境は「流動床式ガス化溶融炉」、IHI環境は「ストーカ式焼却炉」と、それぞれ別の方式を主力としていることなどもあって、互いに補完関係にあると判断した。両方式のライセンスも互いに供与するうえ、今後は共同の研究開発にも取り組む計画としている。神鋼環境は現時点で、業務提携による業績への影響は軽微としている。

 28日の東京株式市場で神鋼環境株は3日続伸。終値は前日比6円高の481円だった。

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