大丸神戸店、3月の売上高35.5%減 新型コロナで客数減・臨時休業も影響

20180411大丸神戸店

 J・フロントリテイリングが1日発表した傘下百貨店の3月の売上高動向では、大丸神戸店(神戸市中央区、写真=資料)が前年同月比で35.3%減と大幅減だった。前年同月を6カ月連続で前年同月を下回った。新型コロナウイルスへの感染拡大防止のために外出を自粛する動きが広がり、来店客数が前年同月に比べ大幅に減少した。3月の毎週火曜日を臨時休業としたのも響いた。

 かねて苦戦していた婦人服などを中心に、衣料品が全般的に苦戦した。外出を控える動きを背景に、好調だった化粧品も前年同月比28%減と落ち込んだ。食品も全体で29%減と苦戦したが、中食に近い業態など自宅用の食品では、前年同月並みの販売を確保する店舗・ブランドもあったという。大丸神戸店では、昨年3月から周辺店舗のテナントを順次賃貸借契約に変更し、売上高を不動産事業に移管。不動産事業への移管分を含めると、大丸神戸店の3月の売上高は前年同月比26.1%減だった。

 売上高に占める訪日客のウエートが高かった大阪市内の店舗では、心斎橋店が前年同月比63.1%減、梅田店が51.8%減などと厳しい結果。旗艦百貨店のうち、地元の顧客が相対的に多い神戸店は売上高の減少率が小さいという傾向が2月に続いて表れた。住宅地の主要駅に隣接し、さらに地元の来店客の比率が高い須磨店では22.6%減と、大丸松坂屋百貨店の16店舗で最も減少率が小さかった。

 4月は各店舗の立地に応じた営業時間などの調整を実施する。大丸神戸店は1〜14日に営業時間を午後7時までと通常よりも1時間短縮することを決めている。

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