住友ゴムの制振ダンパー、フィリピン歴史的建築で初採用 チャイナバンク旧本社

20200322チャイナバンク旧本社

 住友ゴム工業は、同社が製造する「制振ダンパー」がフィリピンの首都マニラの歴史的建築であるチャイナバンクの建物(写真=住友ゴム提供)で耐震改修に採用されたと発表した。制振ダンパーは地震の際に建物に伝わる地震の揺れを抑え、建物の倒壊を防ぐ装置。フィリピンの歴史的建造物に、同社の制振ダンパーが採用されるのは初めてだ。

 制振ダンパーは、振動エネルギーを瞬時に熱エネルギーに変換する高減衰ゴムという特殊なゴムを使用する。住友ゴムは高減衰ゴムを活用し、風による小さな揺れから大地震まで、さまざまな揺れを吸収する制振技術を商品化。すでにビルや住宅、橋、海洋構造物といった建造物のほか国内の歴史的建築など、幅広い分野に投入している。

 今回、耐震改修したのは1924年に建造された地上7階建ての建物で、かつてはチャイナバンクの本社としても使われた。1594年に成立した世界最古とされるチャイナタウンの一角にある。フィリピンで2001年に建築基準が強化されたことから、これに合致するよう、チャイナタウンに残る古い建築物を修復する取り組みの一環で改修工事が進められた。

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