井戸兵庫知事、大阪などとの往来自粛を呼びかけ 新型コロナ「基本姿勢は変えず」

20200319井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事は19日夜、同日開いた新型コロナウイルス対策本部の会議を受けて記者会見し、感染拡大を防止するため「不要不急の大阪やその他の地域との往来、外出や会合を自粛してほしい」と呼びかけた。合わせて「発熱等、風邪の症状がみられる場合は、外出を自粛してほしい」「憶測やデマなどに惑わされないように」とも住民に要請。引き続き感染に警戒するよう求めた。

 今回、大阪の地名を挙げて外出の自粛を求めたのは、大阪府と兵庫県で新型コロナの感染者数が増加しているため「昨日(18日)に政府の感染症専門家チームが大阪と兵庫を訪れた」(井戸知事)ことがあるという。これを受けて同チームがまとめた対策の1項目として「大阪と兵庫内外の往来を自粛するという項目が書いてある」と説明。このため大阪の地名を挙げたという。

 ただ大阪と兵庫の往来自粛を含む、専門家チームがまとめた対策について「一種の指導だろうとは思うが、司令のようなものだとは考えていない」「参考意見だ」との認識を示した。そのうえで「不要不急の外出は会合を控えるように以前から言っており、基本姿勢は変えていない」とも強調した。

 大阪府の吉村洋文知事や大阪市の松井一郎市長が、先に兵庫県の名前を挙げて往来の自粛を呼びかけたことなどもあって、外出の自粛要請について井戸氏は「具体の例示(地名)をあげて、ちょっと強めた」という。通勤などについては「そこまでやめるようには言っていない」と説明。兵庫県、大阪府が互いの地名を挙げて往来の自粛に言及することについて、井戸氏は「大阪とは調整していない」とも明らかにした。

 感染症対策は広域的に取り組むことが効果的との観点から、15日に兵庫県災害対策センター(神戸市中央区)で関西広域連合の「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催。兵庫県は井戸氏、大阪市は山本剛史副市長、大阪府の山野謙副知事が出席していた。ただ今回は連携の枠外で、住民への呼びかけが進められたようだ。鉄道各社は現時点で、減便などの対応について発表していない。

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