カルナバイオ、中国バイオノバと契約で最大215億円受け取り 血液がん標的で

 カルナバイオサイエンスは16日、医薬品開発のバイオノバ・ファーマシューティカルズ(中国・上海市)との間で血液がんを標的とする医薬品候補についてライセンス契約を結んだと発表した。カルナバイオが米国での臨床試験(治験)の準備を進めていた「AS-1763」で、中国と台湾で開発・販売する権利を、バイオノバに供与。開発の進ちょくに応じてカルナバイオが最大約2億500万ドル(約215億円)を受け取る。

 予定通り米国ではカルナバイオが自社で「AS-1763」の治験を年内にも開始する計画だ。並行して中国と台湾ではバイオノバが治験を実施する。抗がん剤の治験には、被験者になる患者の獲得で競争が激しくなっていることもあり、開発を加速するには並行して治験を実施するのが適当と判断した。医薬品として中国などで承認を受け、発売した後はカルナバイオが最大で10%以上の料率の段階的ロイヤリティを受け取る予定という。

 16日付で契約した。中国と台湾以外の開発・販売権は引き続きカルナバイオが持つ。今回の契約に伴う一時金の金額などは明らかにしていない。2020年12月期の連結業績への影響も「精査中」としている。

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