MORESCO、前期純利益41%減に下方修正 新型コロナ響き今期も18%減益に

20200310MORESC業績修正

 MORESCOは10日、2020年2月期の連結純利益が前の期比41%減の8億5000万円になったようだと発表した。従来予想の10億円から下方修正し、減益幅が拡大する見込み。米中貿易摩擦などによる中国景気の減速に加え、国内外で自動車が落ち込んだのが響いた。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞した影響も出た。

 売上高は6%減の271億円、営業利益は33%減の13億円になった。従来予想は285億円、15億円だった。同社は中国で、自動車部品の製造などに使う切削油材やダイカスト用油剤などのほか、自動車やバスマット向けにホットメルト接着剤を販売。19年2月期は売上高の約18%を中国で占めていた。1月下旬以降に中国で工場の閉鎖が相次いだ影響も受けたもよう。

 同時に21年2月期を最終年度とする中期経営計画を下方修正。21年2月期の目標額は純利益が、前期推定比18%減の7億円とした。従来の目標は16億5000万円だった。中国景気の減速や、新型コロナによる影響が21年2月期も続くと想定した。売上高は微減の270億円、営業利益は10億円を想定。従来の目標は338億円、24億円だった。

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