ネスレ日本の深谷常務「社員が働きやすい組織であり続けたい」 4月に社長就任

20200310ネスレ事業戦略

 4月1日にネスレ日本(神戸市中央区)の社長に就任する深谷龍彦・常務執行役員(写真右=ネスレ日本提供)は、10日に開催した事業戦略発表会で同社の今後について「社員が働きやすく、社員のロイヤリティ(忠誠度)が高く、生産性が高い、そういう組織であり続けたい」と述べ、人事制度や人材育成は2011年から社長を務めた高岡浩三氏(同左)と同様に重視する方針を示した。高岡氏から引き継ぎたいものは何か、との質問に答えて話した。

 深谷氏は高岡氏について「社外の方にとってはイノベーティブなマーケターという印象が強いと思うが、会社の中では人事制度の改革、年金制度の改革、採用の改革、(全社員が参加できるビジネスコンテストの)『イノベーションアワード』を通じた人材育成のあり方の改革であるとか、人事面で改革をしてきたと社員はみんな思っているだろう」との見方を述べた。そのうえで現在のネスレ日本が「人事面で非常に優れた会社になったと信じている」という。

 一方で、どのように深谷氏の独自色を出すのか、との質問には「成功したビジネスは、どんなに長くでも10年もすれば古くさくなる」と指摘。「平成や昭和の時代よりも、(成功した事業がすたれるまでの)期間はもっと短くなると思っている」「ネスカフェのビジネスにしても、キットカットのビジネスにしても、ここにとどまっていては成長がない」と述べ、事業が進展すると自然に深谷氏らしさが出ると示唆した。

 ネスレ日本は事業説明会で、2019年12月期の業績動向は売上高が前の期比3.3%増、営業利益が同11.2%増だったと発表した。営業利益率は2.6%向上したという。ただ今回の営業利益には年金制度の変更に伴う一時的な利益も含まれているとした。今回の事業戦略説明会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、ネスカフェ原宿(東京都渋谷区)から報道関係者向けのライブ配信で実施した。

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