家次シスメックス会長兼社長「ヘルスケアまだまだ成長する」 技術説明会を開催

 シスメックスの家次恒会長兼社長は6日に開いた技術説明会で、「ヘルスケアはまだまだ成長するマーケットだ」との見通しを示した。新興国では「人口が増加しており、これに医療制度を作る動きが並行している」と指摘。医療そのものに普及する余地が大きく、「楽しみなマーケット」という。先進国は日本を中心として「医療費削減という新たな課題があり、個別化医療という技術革新の実用化も進んでいる」ことから、新たな研究開発が求められているとの見方を示した。足元で関心を集めている感染症も、人の動きが活発になる中で長期的な視点では「これからも地球規模で出てくるだろう」とみる。

 そうした中で同社は、世界シェアでトップを占めている、血液中の血球数から身体の異常を判断する血液検査の分野(ヘマトロジー)を中心に、「IVD(検体検査)事業は持続的に成長できる」とみている。さらに、新たな医療技術である「ライフサイエンス事業では、特に個別化医療にフォーカスしている」と説明。なかでも同社は、「がんゲノム医療」に加え、血液中に漏れ出た疾患に由来する成分を分析して診断につなげる「リキッドバイオプシー」に着目し、実用化を進めていると話していた。

 今後の技術開発に向けては、蓄積がある「エンジニアリング技術」「試薬開発技術」「ICT技術」を基礎に、他者との連携やM&A(合併・買収)を通じて新たな技術を獲得して進める。世界各国で「健康寿命の延伸への貢献と、医療費削減への貢献に向けて取り組んでいきたい」と改めて強調した。

 同社の技術説明会はこれまで東京都内で開催してきたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、プレゼン資料と音声のライブ配信で実施。家次氏や説明を担当した役員らは、神戸市中央区の本社から、投資家やアナリストなどに向けて話した。

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