北神急行線、6月から神戸市営地下鉄「北神線」に 神戸電鉄に運行を委託へ

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 神戸市は4日、神戸市北区の谷上駅と同市中央区の新神戸駅の約7.5キロメートルを結ぶ「北神急行線」の市営化に向けて、鉄道事業を買い入れる認可を受けたと発表した。大阪市中央区の国土交通省・近畿運輸局で八木一夫・近畿運輸局長(写真左から2人目)から、神戸市の岸田泰幸・交通事業管理者(同3人目)が認可状を受け取った。北神急行線の所有権が神戸市に移ることが正式に決まった形で、神戸市は6月から市営地下鉄「北神線」としての運行に向けて準備を加速する。(写真は近畿運輸局提供)

 認可状は神戸市の岸田氏と同時に、北神急行線の売り手である運行会社の北神急行電鉄の辰馬秀彦社長と、施設を保有する神戸高速鉄道の佐々木浩社長も、それぞれ受け取った。手渡した八木運輸局長は同日、「神戸市域の鉄道ネットワークを活用した、さらなる地域の発展を期待している」などのコメントを報道機関に配布した。

 運賃は谷上から新神戸・三宮・県庁前までを280円(北神線+1区)とする。終点の西神中央まで乗車した場合は現行の750円が480円(北神線+7区)になる。神戸市が現在、市議会に提出している地下鉄運賃に関する条例の改正案が可決された後、同条例の施行規程を改正したうえで、新たな運賃を国交省に届け出る予定だ。

 神戸市は職員の習熟期間などを考慮し、現在の北神急行電鉄の社員に6月からも当面北神線での運転や、駅務など担当させる計画。一方で、親会社である阪急電鉄は北神急行電鉄を解散する方針とあって、清算業務に携わる社員を除いては、北神急行電鉄の社員がグループ会社である神戸電鉄に移籍する。このため神戸市は6月から北神線の運行を神戸電鉄に委託することで、近く国交省に許可を申請する。

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