神戸製鋼、栃木・真岡発電所2号機の営業運転を開始 東京ガスに全量売電
- 2020/03/02
- 21:29
神戸製鋼所は2日、栃木県真岡市の真岡発電所(写真=神戸製鋼提供)で2号機が営業運転を1日から開始したと発表した。同発電所で計画していた出力124万8000キロワットのうち、半分の電力をになう1号機は昨年10月1日に営業運転を開始。2号機の運転開始で予定した全出力での稼働が始まった。燃料は天然ガスを使用する。「ガスタービン・コンバインドサイクル」と呼ばれる発電方式で、国内最高水準の高効率で発電している。
同発電所は多くの発電所が建設されている臨海部ではなく、津波の被害の心配がない内陸部に立地する。このためリスク分散の観点から、内閣官房が国土強靭(じん)化の事例に、経済産業省はエネルギー基盤強靭化の事例にそれぞれ選んだ。燃料の天然ガスは都市ガスとして東京ガスから供給を受ける。発電した電力も、全量を東京ガスに販売することで2014年に合意していた。
真岡発電所に加えて、同社の電力事業は神戸市灘区の神戸発電所で1・2号機を営業運転している。神戸では、さらに同3・4号機の建設が進んでおり、2023年3月期中に完成する見通しだ。神戸の発電所が4号機まで稼働すると、発電の規模は約400万キロワット。神戸製鋼は、電力事業が通年で寄与する24年3月期に、電力事業が約400億円の経常利益を稼ぎ出すと見込む。
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