神戸製鋼、素材系事業「鉄鋼アルミ」「素形材」に再編成 相乗効果の向上ねらう

 神戸製鋼所は28日、素材系事業のうち鉄鋼事業部門とアルミ・銅事業部門を4月1日付で「鉄鋼アルミ事業部門」と「素形材事業部門」に再編成すると発表した。鋼板やアルミ板、線材など「素材」をあつかう部門を鉄鋼アルミとし、鋳鍛鋼(ちゅうたんこう)やアルミ鋳鍛、チタン、銅板などの「部品」をあつかう部門を素形材とする。

 同社が中期経営計画でめざす「素材系・機械系・電力の3本柱の事業体確立」に向けて、素材系事業の収益力を高める施策の一環。従来は別の事業部門の別の担当者が、鋼板とアルミ板を同じ顧客に対して別々に販売するケースがあった。こうした状況を解消するほか、素形材では各担当で共通する技術や品質管理の手法などを共有でき、相乗効果が高まると判断した。

 製品ごとに事業ユニット制を導入し、鉄鋼アルミは「薄板」「アルミ板」「線材条鋼」「厚板」の4ユニット、素形材は「鋳鍛鋼」「アルミ鋳鍛」「チタン」「サスペンション」「アルミ押出」「銅板」「鉄粉」の7ユニットとした。このほか自動車向け薄板とアルミ板の営業担当と商品技術組織を統合し、自動車軽量化戦略を強化。知的財産部門を本社の知的財産部に統合するなど、鉄鋼アルミと素形材の両事業部門に共通する機能は統合する。

 決算発表などでのセグメント別の情報開示も21年3月期から変更になる見込み。2020年3月期までは「鉄鋼」「アルミ・銅」で開示するが、来期からは「鉄鋼アルミ」「素形材」にセグメントを変更して開示する。

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