川重、寮や社宅を簿外化 4月に会社分割、米フォートレス系が出資へ

 川崎重工業は寮や社宅などの不動産を簿外化(オフバランス)する。同社は子会社のカワサキライフコーポレーションが全額出資して設立したFHKに4月17日付で、約20カ所ある寮や社宅の大半を売却すると27日に発表した。寮や社宅の事業を会社分割する形で、今後は運営もFHKに任せる。その後、FHKの株式の過半を、米投資会社フォートレスが基金を拠出する一般社団法人「FKHホールディングス」に売却する予定という。

 FHKは川重から総額約240億円で、寮や社宅を買い取る。FHK株式をFKHホールディングスに売却する価格は明らかにしていない。川重にとっては売却によって現金化できる側面がある一方で、FHKホールディングスの持ち分を握ることで転売などを防止。一方で川重の業績に影響されずに、寮や社宅の運営や投資ができるようになる公算だ。

 2020年3月期の連結業績には影響しない見込みだ。

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