19年の神戸港、コンテナ取り扱い290万個を下回る 6年ぶり前年比減・副市長

 神戸市の岡口憲義副市長は26日に開いた市議会の本会議で、2019年の神戸港でのコンテナ取扱個数について「通年で290万個(20フィートコンテナ換算)を下回ったもよう」と推定値を明らかにした。18年の294万個を下回り、6年ぶりに前年を下回る見込み。19年1〜11月の合計は約262.9万個だった。神戸市は19年コンテナ取扱個数300万個を達成し、3年連続でコンテナ取り扱い個数の過去最高を更新する目標を掲げたが、届かなかった。神戸港の港勢について、大井敏弘市議の質問に答弁した。

 岡口氏は背景について、海運業界の再編による航路改変やコンテナ船の大型化によって寄港地を絞り込んている影響が出ているほか、西日本の港を標的とした韓国・釜山港の営業攻勢によって競争が激化していることがあると説明。さらに昨年は米中貿易摩擦の影響で中国景気が鈍化し、輸出が多い神戸港は影響が大きかったと話していた。20年度は基幹航路の誘致に向けて港費の補助を増額、基幹航路の船に神戸港で積載するために各港から貨物を運ぶフィーダー船やフェリーへの支援も強化する。

 高知新港(高知市)で貨物が韓国船社に流れ、同港から神戸港へのの国際フィーダー航路が19年3月には休止するなど、足元で競争の激化が顕在化していた。

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