新型肺炎、再稼働の工場で生産抑制の動きも ノーリツは17日に3工場を再開へ

20200215ノーリツ国井社長

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国で稼働を再開した工場でもフル稼働できない状況が続いている。神戸市に本社を置く企業では、住友ゴム工業は中国に2カ所ある工場でタイヤの生産を再開したが、物流網の停滞で出荷ができない状況とあって、14日現在で生産を抑制しているという。感染者数が増えている浙江省にも拠点を持つ神戸製鋼所は、外務省が12日に中国からの一時帰国を促すスポット情報を出したことで、工場再開をめざして中国に向かった社員を日本に呼び戻すか検討を始めた。

 ノーリツの国井総一郎社長(写真=13日)は13日に開いた決算発表の記者会見で、4カ所ある中国の工場のうち10日に稼働を再開できたのは、広東省東莞市にあるリモコンなどの部品を作る工場だけだったと明らかにした。これ以外の3カ所は17日の稼働をめざしている。中国で生産し、国内の工場で使う部品もあるが、「最もリスクの高い部品は3月中旬まで国内で生産を続けられる在庫を持っており、17日に中国で生産が再開できれば国内生産は途切れない」と説明した。

 川崎重工業は、現地企業との合弁会社である遼寧省大連市の造船工場で10日に再稼働したが、ウイルスの潜伏期間のため自宅待機という従業員も多く、フル稼働できていないという。このほかの工場も、稼働が再開できる拠点では順次、再稼働する方針だ。ウイルスが発生した湖北省武漢市にある船舶用推進機の工場では、湖北省政府が企業の休業措置を20日まで1週間延長すると決めたこともあり、引き続き再開のめどが立たない。

 アシックスは、広田康人社長COOが14日の決算発表での記者会見で、新型コロナウイルスのリスクを(1)中国国内の販売への影響(2)訪日客の減少による国内店舗への影響(3)中国での生産への影響--と3点に整理した。そのうえで(1)と(2)については不透明が強いが、シューズの生産は「かなりの部分で中国からベトナムやインドネシアに移行が済んでおり、対応はめどが立った」(広田氏)と話していた。ただ、事態はかなり流動的とみており、引き続き情報収集などを続ける考えだ。

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