「兵庫県人口を600万人に増やす」 井戸知事、エストニア首相と会談で
- 2020/02/14
- 02:51
井戸氏は続けて、兵庫県が神戸市とともに起業支援に力を入れていることを紹介。IT(情報技術)は有力な起業のきっかけになると強調し、「きのう久元(神戸)市長から聞いていると思いますが」と断ったうえで、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS、ユノップス)が展開する起業家支援拠点「グローバル・イノベーション・センター(GIC)」を神戸に誘致にできたことにも言及した。行政サービスの電子化が進んだ「エストニアのようになりたいという思いが成果につながった。その意味でも感謝を申し上げたい」と話していた。
井戸氏の話を受けて、ラタス氏も「兵庫県のイーレジデンシーが1年で3万人を超えたのは喜ばしい」と話した。エストニアのイーレジデンシーは「エストニアのデジタル経済を拡大する目的で始まった」という。2014年に始まり、現在は約6万5000のIDを発行。このうち安倍晋三首相を含む約3000が日本人だという。「イノベーションをどんどん進めていける、投資も多く呼び込めるという期待もある」と強調していた。エストニアのイーレジデンシーには企業も登録できる。
一方で井戸氏は、ラタス氏がエストニアのバスケットボール協会で会長を務めた経験があることから「ぜひ来年はバスケットボールのチームを引き連れて再び神戸を訪れ、(生涯スポーツの国際大会である)ワールドマスターズゲームズ2021関西に参加してください」と勧誘にも余念がなかった。ラタス氏も「現在の会長に伝えておきます」と応じていた。
ラタス氏と同行した政府代表団らは14日、関西国際空港から離日し、エストニアに帰国する予定だ。
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