トレーディアの鉄道コンテナ輸送、荷主の関心上々 12月から発車
- 2020/02/12
- 23:35
港湾運送のトレーディアが2019年12月に「発車」した鉄道コンテナ輸送について、荷主の関心は上々だという。同社は19年12月17日から、神戸港と大阪港への輸入貨物を自社施設内でJR貨物の鉄道用コンテナに詰め替えて、首都圏や日本海側に向けて貨物列車で輸送するサービスを始めた。20年1月には中国・上海の近くである太倉港と山口県の下関港を結ぶフェリーを活用し、鉄道用コンテナを使って中国から輸入した貨物を、そのまま貨物列車に乗せて首都圏などに向かう「SEA&RAIL(シー・アンド・レール)」サービスを開始した。
輸入貨物を首都圏の倉庫に納入する場合、東京港に到着すると港湾ヤードの容量超過などを背景とした長時間待機や、周辺道路の混雑によって納品時刻が安定しないケースが増えている。神戸港など西日本の港湾で通関して、首都圏までトラック輸送することも考えられるが、トラックドライバーは不足が常態化。このため西日本から貨物列車を利用することで首都圏の混雑とドライバー不足の両方を回避できる。東京港まで船舶で航送するのに比べて輸送時間も短くなり一石二鳥だ。日本海側に輸送する場合も、金沢港(金沢市)などが雪で閉ざされるリスクを回避できる。
同社によると鉄道コンテナ輸送が本格的に収益に寄与するには、しばらく時間かかる見込みとしている。ただ、首都圏のドライバー不足や長時間待機の問題が深刻で、サービスの品ぞろえとして必要性を感じていたという。取引先である荷主からは好反応を得られていることから、積極的に提案して顧客の利便性向上につなげる考えだ。同事業による収益は、事業分野(セグメント)別では「輸入部門」に計上する。
輸入貨物を首都圏の倉庫に納入する場合、東京港に到着すると港湾ヤードの容量超過などを背景とした長時間待機や、周辺道路の混雑によって納品時刻が安定しないケースが増えている。神戸港など西日本の港湾で通関して、首都圏までトラック輸送することも考えられるが、トラックドライバーは不足が常態化。このため西日本から貨物列車を利用することで首都圏の混雑とドライバー不足の両方を回避できる。東京港まで船舶で航送するのに比べて輸送時間も短くなり一石二鳥だ。日本海側に輸送する場合も、金沢港(金沢市)などが雪で閉ざされるリスクを回避できる。
同社によると鉄道コンテナ輸送が本格的に収益に寄与するには、しばらく時間かかる見込みとしている。ただ、首都圏のドライバー不足や長時間待機の問題が深刻で、サービスの品ぞろえとして必要性を感じていたという。取引先である荷主からは好反応を得られていることから、積極的に提案して顧客の利便性向上につなげる考えだ。同事業による収益は、事業分野(セグメント)別では「輸入部門」に計上する。
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