神戸製鋼や住友ゴム、中国の工場10日から操業 川重の武漢拠点は未定

 中国では、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延長した春節(旧正月)の連休が9日に終わるのを受け、日本の製造業が現地工場の操業を相次いで再開する。神戸市に本社を置く会社では、神戸製鋼所が中国の全拠点で10日から稼働を再開。住友ゴム工業もタイヤ工場の操業を、予定通り10日に再開する予定だ。ただ、川崎重工業が現地企業との合弁で置いている湖北省武漢市の拠点では、操業の時期がなお定まらないという。

 10日に操業を再開する神戸製鋼の全拠点や、2カ所ある住友ゴムのタイヤ工場は、いずれも10日以降に操業が禁止されていない地域にある。春節の祝日のため帰国していた日本人スタッフも8〜9日を中心に、現地に向かう見通しだ。ただ各社とも、原材料や資材の調達先が同時に操業を再開するか、在宅観察などのため出勤できない従業員がどの程度になるか、マスクや体温計などの備えは十分か、などは明らかでない。操業再開後に工場が順調に稼働するかは、依然として不透明な情勢だ。

 川重も操業を再開できる拠点では、10日から順次再開する予定だ。ただ、ウイルス発生源になった武漢市にある、船舶用推進機の工場では操業再開の時期が決まっていない。現時点では操業を再開できるメドは立たないもよう。引き続き、地方政府の通知に従うほか、合弁相手である現地企業との連絡を保ち、操業再開の時期を探るとしている。

 シスメックスは2カ所ある工場が、いずれも10日に操業を再開する計画だ。同社は中国で、検査機器の一部と検査試薬を製造している。検査機器の製造工場は、モジュールを日本で製造して中国に持ち込み、最後の組み立てを中国で実施するノックダウン方式。中国での部品調達はなく、サプライチェーン(供給網)が寸断するなどの影響は受けにくいという。中国では経過観察などで血液検査の機会が増えており、試薬と検査機器の工場を順調に再開させて製品を安定供給したい考えだ。

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