三星ベの4〜12月期、純利益14%減 国内で一般産業用ベルトの販売減
- 2020/02/07
- 14:35

三ツ星ベルトが7日発表した2019年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比14%減の44億円だった。わずかながら減収になった一方で、原材料費や人件費などの増加によって、売上原価や販管費が増加。前年同期に計上した為替差益が為替差損に転じたのも響いた。投資有価証券売却益を1億5400万円計上したが、補えなかった。
売上高は1%減の546億円、営業利益は13%減の58億円になった。事業別の売上高は、国内ベルト事業が4%減の208億円。自動車用ベルトの販売は増えたが、射出成形機や工作機械などの市場が冷え込み、一般産業用ベルトの販売が大幅に減少した。海外ベルト事業は1%減の251億円。農機向けなどが減少した。自動車用は欧州で減少したが、米国でスノーモービル向けや多用途4輪車向け変則ベルト、アジアで2輪車向けの販売が好調で、前年同期を上回ったという。建築資材事業は建築、土木とも伸びて21%増の52億円だった。
20年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は12%減の54億円を見込む。19年12月までの進捗率は82%になった。
同時に、全額出資子会社でグループ内の教育研修などを担当する星和総合研究所を4月1日付で吸収合併すると発表した。内部化することで教育研修制度を効率化し、人材育成を加速するのがねらい。連結業績への影響はないとしている。
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