神戸製鋼の今期、最終赤字150億円に下方修正 需要伸びず3期ぶり無配

20200206神戸鋼決算修正

 神戸製鋼所は6日、2020年の連結最終損益が150億円の赤字(前期は359億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想である50億円の赤字から下方修正し、赤字幅が拡大する。米中貿易摩擦を受けた海外での自動車生産の落ち込みで、車体の材料になる鋼材やアルミ圧延品のほか、自動車端子向けや半導体材料の銅の需要が後退したのが響いた。国内の建築向け鋼材の需要も一巡した。底堅く推移する機械やエンジニアリングの収益では補えない見通しだ。

 売上高は4%減の1兆8900億円、営業損益は50億円の赤字(前期は482億円の黒字)を見込む。従来予想は1兆9700億円、150億円の黒字だった。事業分野(セグメント)別では「鉄鋼」で、在庫評価損益を含んだ経常損益が250億円の赤字になる。「アルミ・銅」も250億円の経常赤字になる見通しだ。従来の想定は鉄鋼が200億円の赤字、アルミ・銅が40億円の赤字で、赤字幅が大幅に拡大する。半面、従来50億円を見込んでいた「機械」の経常利益は、アフターサービスの増加などで採算が改善し、60億円に引き上げた。

20200206神戸鋼セグメント

 大幅な赤字を計上することで、中間配に続き期末配当も実施せず、17年3月期以来3期ぶりの無配にする。業績悪化への責任を明確にするため、社外取締役と監査等委員の取締役を除く取締役と執行役員の基本報酬を当面、8〜20%減額することも決めた。役員の報酬減額は、品質データ改ざん問題で役員を処分した18年3月以来およそ2年ぶりだ。

 2019年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比84%減の72億円になった。自動車向けの鋼材やアルミ・銅製品が不振だったのが響いた。油圧ショベルの販売台数は東南アジアやインドで減少したが、国内や中国で増加し、全体としては前年同期並みだった。売上高は4%減の1兆3888億円、営業利益は63%減の143億円。

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