遊覧船乗り場に「クリスタルピアノ」が登場 かつてポートピアホテルで使用

20200204かもめりあ

 ストリートピアノに豪華な「クリスタルピアノ」が登場--。神戸港をめぐる遊覧船乗り場の「かもめりあ中突堤中央ターミナル」(神戸市中央区)に4日、誰でも自由に弾くことができるストリートピアノとして、かつて神戸ポートピアホテルで使われた透明のグランドピアノ「クリスタルピアノ」が設置された(写真)。神戸市内で開催する芸術文化事業の振興を目的に、経済界の有志で設立した「神戸文化マザーポートクラブ」(事務局・神戸市民文化振興財団)が企画して実現した。

 ピアノは1981年にホテルが開業する際、注文して作ったカワイ製のもの。当初はロビーに設置していたが、ロビーに作った滝の水しぶきがかかることなどから移動させ、次第に使われなくなっていたという。これを遊覧船「ファンタジー号」などを運航する早駒運輸(神戸市中央区)が譲り受け、設置することが決まった。4日午前には久元喜造神戸市長らが出席し、ストリートピアノのお披露目式典を開催した。

 神戸文化マザーポートクラブは引き続き、ピアノの調律などで支援する。同団体の幹事を務め、自ら調律にも携わった道満雅彦オリバーソース社長は神戸経済ニュースの取材に対し、「これだけの立派なピアノを浜松(のピアノ工場)に送り返すことになったら神戸の恥ということで、海の玄関口で観光客も多い『かもめりあ』での活用を考えた」と話す。同団体が公共施設でストリートピアノの設置に協力するのは新神戸駅、神戸空港、神戸ポートターミナルに続く4台目だ。

 お披露目式典の終了後に早速、ピアノ弾く人らが集まり、クラシックや映画音楽など思い思いの曲で自慢の腕を披露していた。ロックバンド・X JAPANのYOSHIKIさんが愛用するクリスタルピアノと同じ品番のピアノとあって、幅広い層の話題になるかもしれない。神戸文化マザーポートクラブでは次のストリートピアノを、旧居留地で人通りの多い、三井住友銀行神戸本部ビル前の広場に設置する方向で調整を進めているという。

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