シスメックス、スウェーデンのスタートアップに25%出資 約12億円

 シスメックスは、2017年3月に設立したスウェーデンの医療スタートアップ「アストレゴ・ダイアグノスティクス」(ウプサラ)の株式24.99%を取得したと発表した。出資額は1000万ユーロ(約12億円)。アストレゴ社が開発する膀胱炎や腎盂(じんう)腎炎といった尿路感染症に対して、どの医薬品に効き目があるかを短時間で判断する検査の製品化をめざすことで合意したという。

 尿路感染症の患者数は世界で1億5000万人とされている。一般的には抗菌薬を投与する治療が必要で、適正な抗菌薬の投与には患者から検体を採取し、感染症の原因になった細菌を割り出してから効く抗菌薬を判断する必要があった。ただ細菌の特定には早くても2日間程度が必要になるため、その間は適切な抗菌薬が投与できない可能性もあった。

 一方でアストレゴ社は、独自のマイクロ流体技術を活用した薬剤の効き目を判断する技術を持つ。この技術を製品化することで、原因の細菌を割り出す前でも効き目のある薬剤を投与でき、症状を和らげることができるようになる見通しだ。クリニックを中心とした、臨床医など「プライマリケア」と呼ばれる患者に近い医療の分野で、日本、欧州、米国などの先進国への導入を目指す。

 シスメックスとアストレゴの間では、シスメックスによる出資と両者での製品化などについて2019年12月に合意。シスメックスはすでに株式を取得した。

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