久元神戸市長、人口減少社会「どうすれば前向きにとらえられるかが大事」

20200202座談会

 神戸市の久元喜造市長(1枚目の写真左)は1月31日夜、大阪市内の書店で開いた同氏の著書の出版記念トークショーで人口減少社会について「普通は暗いと思われていますが、どうすれば前向きにとらえられるのかが大事」と述べ、将来への希望を強調した。久元氏は「人口が増えていた時代はどんな時代だったのかを思い起こせばいいんです」と指摘。当時の一般的な住居について「ものすごい、せまいところに住んでいたんです」という。

 「親子4人が1部屋で3畳ぐらいのところに住んでいて、赤ちゃんが圧死するという事例もあった。これではいかんということで、山を削って海を埋め立てて、どんどん住宅を広げていったわけです。自然を壊したという面もあるが、その時代はそれが大事だった」との見方を示し、人口増加の弊害の例を挙げた。司会者の質問に答えて、久元氏は人口減少について言及した。

 そのうえで「マレーシアのマハティール首相は94歳ですよね、場合によっては30年ぐらい(定年後の)第2の人生はあるかもしれない」と話し、充実した時間を過ごせる期間が長くなっていることのメリットを強調。人口増減とは別の観点で、充実した人生を過ごせる可能性について語った。

 神戸市では職員の「副業」を認めているほか、60歳の定年に近づくにつれて出勤日数を減らせる制度を導入するなど「緩やかに第2の人生に移行できるようにしている」と説明。「このことによって、かなり長寿時代にふさわしい生き方ができるのではないか、というささやかな試み」と話していた。

20200202サイン会

 トークショーは第1部で久元氏が司会者の質問に答える形で、近著「神戸残影」(神戸新聞総合出版センター)について解説。第2部では久元氏と、ネスレ日本の高岡浩三社長(1枚目の写真左から2人目)、クリエイティブディレクターの谷川じゅんじ氏(同3人目)との座談会形式で、神戸や都市のあり方などについて話した。終了後は久元氏による著書へのサイン会も開催した(2枚目の写真)。会場は用意した80席が満席になる盛況ぶりだった。

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