ATAOの今期、純利益2%増に下方修正 広告単価上昇の影響などで一転減収に

20200130ATAO修正

 バッグや財布などを企画・販売するスタジオアタオは30日、2020年2月期の連結純利益が前期比2%増の5億4000万円になりそうだと発表した。従来予想である6億1500万円から下方修正し、増益幅が縮小する見通しだ。ネット広告の単価上昇や消費税率引き上げによる反動減、天候不順などの影響で、売上高が想定を下回る水準で推移していることが影響するという。

 売上高は2%減の41億円を見込む。従来予想の49億円から一転して減収になる。営業利益は4%増の7億7000万円の見通し。従来予想は8億8000万円だった。広告価格の上昇による影響や、消費税率引き上げの反動減について「足元ではこれらの状況は改善傾向にある」というが、通期では当初の業績予想に届かない見通しになったため業績予想の修正に踏み切った。

 加えてILMER(イルメール)ブランドの海外展開を開始したことや、横浜店の移転拡張リニューアルによる減価償却費の増加も織り込んだ。

 同時にATAOは株主優待制度の変更も発表した。20年2月末時点で継続保有期間が1年以上の株主に、「ILMER公式オンラインストア」で税別総額1万円以上の買い物をした際に利用できる2000円相当のクーポンを配布する。従来は「ROBERTA DI CAMERINO 公式オンラインショップ」で3万円以上の買い物で使える3000円のクーポンだった。ILMERブランドについて株主の理解を深めるのがねらい。

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